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2009年10月30日

◇大宜味村塩屋の豊年踊り。

 沖縄カルチャーレポートの今年の最終便(になると思います)。
もう一月以上も前の9/16、大宜味村塩屋で行われた豊年祭の模様。




 大宜味村塩屋といえば、塩屋湾で行われるウンガミ(海神)ハーリーが有名ですが、その翌日に、二年に一度、女性達だけによって演じられる豊年踊りというのがあります。こちらも地域を挙げての大きな催し物でハーレーに劣らずなかなか見事でした。



◇大宜味村塩屋の豊年踊り。



 女性だけで演じられる点は他の地区のウシデークと一緒ですが、この豊年踊りの特色は、琉球舞踊の演目一通りを演じるところ。なので出演する女性はみなそれぞれの演目の衣装をまといます。女性達が最初に全員で踊る「総踊り」では、琉球舞踊の色とりどりの衣装が一つの輪になって出場。潮風にさらされた古い漁村の集落の中で、そこだけが華やかで晴れやかで、今日は本当に「祭」なのだな、と実感します。





◇大宜味村塩屋の豊年踊り。



 この祭、驚くことに演奏が全て太鼓と女性の声のみ。「てんとぅんてん、てんとぅんてん」と、三線の伴奏の音も声で表現しながらそのまま歌に入ります。演目はほとんど琉舞と同じもので、耳に馴染みのある歌謡がけっこうあるのですが、あまりに雰囲気が違うのでしばらくは気がつきません。舞台演芸としての謡ではなく、年配の女性達の自然体の歌声は、もう、「原住民の歌声」という響き。素朴な女声には、祈りの力があふれています。





 集落を三つの区に分けて、それぞれが総踊りを披露し終わると、今度は各地区が交代で次々に琉舞の演目を披露していきます。

◇大宜味村塩屋の豊年踊り。  ◇大宜味村塩屋の豊年踊り。

◇大宜味村塩屋の豊年踊り。

美しいものもあり、


◇大宜味村塩屋の豊年踊り。  ◇大宜味村塩屋の豊年踊り。

◇大宜味村塩屋の豊年踊り。


親しみやすく楽しいものもあり。






◇大宜味村塩屋の豊年踊り。


 最後に踊りの隊はそのまま集落の中を練り歩き、港近くにしつらえられた神様に奉納する角力の土俵を一周して終わりました。そこまで演目の一部のようで皆さんきちんと演じていました。もうそこには観客はなく、周囲にいる人間も祭に裏方で参加した人達と子供達だけ。こんなに華やかなのに、人に見せるためだけに行うのではなく、自分たちと、自分たちの住む土地と自分たちの神様のために行う祭。他人に見せることだけを目的にした「ショー」に慣れきってしまった私の目には、このシーンがとても感動的でした。自分の生き方自体を問われているような気がしました。



昔から続いてきたことは、時代遅れになったり、手間が面倒だったりすることが多いですが、そのかわり、人の一生よりも長い時間をかけないと見えてこない物事の本質が必ず隠されていますよね。私もそれを大切にできる存在になりたいと思います。


では、ここからは、この経験を糧にして。
また、よんなーよんなー制作に向かいます。






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Posted by 青陶舎 青柳 at 10:14│Comments(0) □おきなわ
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