よんなーよんなー＠青陶舎

　最近ラジオでは連日のようにアンパンマンマーチのリクエストがかかります。被災地の子供達が喜んでくれる、そしてその喜ぶ姿を見て周りの大人達が救われているようです。
アンパンマンマーチって、人生を真っ向から見つめるような内容の歌詞ですよね。こういう状況になると、日頃聞き流していた歌詞の一つ一つの意味が鮮やかに心に飛び込んできます。


　話は飛んで、心のダメージ。

　先日、本質をずばっと見抜く友人から、
「今、日本では、今回の災害の情報を見聞きすることで、被災地にいなかった人も実は被災者になっている。心が被災してかなりのダメージを受けていて、そっちもけっこう深刻。本人が不安定さをきちんと認識していないだけに、意外な行動を呼び起こしてしまい、事故や人間の衝突を生んでいる。」

という指摘をもらいました。これ、うちあたいしました。けっこう強く被災者に心を寄せてしまう人は、実はこの症状を患っているかもしれません。ちょっとしたことで涙が溢れてしまったり、何かしなければ、と強く感じてしまう人は、実は自分の心のダメージのケアを求めているのかもしれません。

　私は昨日、あるきっかけでこのダメージを払拭できたような気がします。そしてそれに気がついたのは、今日のラジオのアンパンマンマーチを聴いたとき。昨日までは聞く度にあんなになだぐるぐるー（涙うるうる）して感動していたのに、今日は「ただのアンパンマンマーチ」にしか聞こえませんでした。…。
　ちょっと不謹慎に響くかも知れませんが、自分では大きな進歩と見ています。やっと被災者側から、救済者側に立場を変換できたのかな、という気がしています。そういえば今まで自分はアンパンマンマーチには涙を流すほどには感動していなかった（笑）。それが普通の自分のあり方だったのだから特別な心の状態から帰ってきたということではないでしょうか。

　今思えば昨日までは被災者の不安に共感してややもするとそちらにどんどん呑み込まれそうになっていた気がします。溺れた人を助けようと、泳げないのに飛び込んでしまうような不安定さ。でも今日は、自分の方に困っている人を引き寄せることができそうな気がしています。




だから大丈夫。

原発も大丈夫。

作業員の人達は必ず一番いい方法を見つけてくれるから大丈夫。

なんだか根拠は知れないけれども強い強い確信が胸の底から湧きだしてくるようになりました。



大丈夫。

日本は大丈夫。



アンパンマンマーチは心のダメージのバロメーターかも。
あなたはアンパンマンマーチ、どんな風に聞こえますか？